地域格差に続いて会社格差。
というのも、僕は先日、Googleの社員食堂でランチをするという、かなり稀な経験をすることができた。
Googleの社食というのは、記事にもなったりしているが、まさに企業カーストの最上位にあることを裏付ける存在だと思っている。詳細な体験談は僕がいつも読んでいるBooks&Appsに書いてある。
ここが楽園というやつか
Googleが食事に力を入れているのには理由があり、当然社員の健康管理やモチベーションアップ、というのもあるのだが、人と人とが交わることにより新たなアイディアが生まれるから、というのも大きな理由を占めていると、以前Google社員に教えてもらった。
Gmail等、今当たり前のように使っているサービスのきっかけが食堂にあった、などという話もある。
Gmailの発想を生んだグーグルの社食に「カウンター席がない」理由
なので、オフィスから一定の距離に間食を取れたりするスペースが必ず設けられているそうで、それは福利厚生というか、厳格なルールなのだろう。
僕も、世界の料理が食べられるという食堂に招かれ(Googleには3つ食堂がある)、台湾料理をいただいた。当然のことながら無料で、美味い。
フロアには色んな国籍の人がいて、英語や日本語が入り乱れている。途中、今回招待してくれた担当の上司の方とも挨拶したが、とても知的で物腰穏やかな方だった。
その後、社員が遊ぶ卓球台の横を通り下のフロアへ。スタバのようなコーヒーショップで無料でカフェオレを受け取り、コーヒータイムを楽しんだ上で六本木のGoogle社を後にした。
なにこれ、天国か。
当然ビジネスなので、成果があるからこそのこの施設だけれど、僕が知っている「会社」とは全く異なる姿がそこにあったのは、強烈な印象として深く残っている。
日本でも先進的に取り組む企業はある
そんな折、メルカリの人事制度を紹介する記事を発見して読んでいた。
メルカリの圧倒的成長を支える人事制度「merci box」とは?
破竹の勢いで成長しているメルカリだが、その裏に優秀な社員が集まり、パフォーマンスを発揮できる企業努力があった。
事業の勢いがあるだけでも、人を惹きつける理由になるのに、その上こんなに福利厚生も充実しているなんて驚きだった。つまりは人に対する仕組みを抜かりなく構築しているのだ。
(優秀な)人材不足である今、採用へのハードルは上がりつつあると、自社の採用を見ていても感じる。その中で、自分のキャリアを俯瞰して見つめたときに、こうした「人」に対する仕組みをしっかり構築している企業へ入り、誇りを持って働くのはある種「正解」であり、積極的にこうした環境に身を置くべきなのでは?と思ってしまう。
昔は福利厚生はあるけど、ゴリゴリ深夜まで残業して入りも多いが出るのも多い、みたいな企業も多かったが、働き方改革が叫ばれる中、少なくとも自分の周りではある程度の規模がある企業ほど「生産性」を意識した社内制度を整えていることが多いように思う。
若いときにこうした視点を持っていればなあと、悔やむに悔やみきれないけど、つまるところ、こうした人に金を掛けられるところが伸び、優秀な人も集まるという好循環に入っていくだと強く感じる。
今日取材いただいた方に、どうやったらそんなに業務効率化できるんですか?ということを聞かれたのですが、一言でいうと「お金かけろ」ということを繰り返しお話させていただき、投資することの重要性を主張させていただきました。大事なことなのでもう一度言いますね。
「お金かけろ」
— 米村歩@日本一残業の少ないIT企業社長 (@yonemura2006) April 12, 2019
これは業務効率化の話だけど、人もそう。これができないところは淘汰されていくし、資本力があるところはますますブーストしていくのだろうなあと思った。
まとめ
金があるところはそりゃいいよね、という話で終わってしまっては元も子もないのだが、従業員としてどこで働くかを考えるにあたっては、結構重要なファクトになり得ると思う。
働きがいとか、裁量があるのもそりゃいいのだろうけれど、優先順位考えればまた違った判断になるのでは?と思う今日この頃です。
コメント