0円で空き家をもらって東京脱出!(書評)

読書

昔の記事でイケダハヤト氏が35年ローンを組んで新築を買うのはバカらしいという記事があったけれど、実の親が新居を買っている様子を見ていると、超長いローンを組んで、そこまで広くもない家を買うことにどれだけのメリットがあるのかと感じてしまう。身動きが取れなくなってしまう分、リスクが相当でかいのではないかとも。

「35年ローン」とか意味不明すぎて笑えるwww : まだ東京で消耗してるの?

一方で、日本の空き家事情というのは年々深刻になってきているようだ。特に少子高齢化が進んでいく中で、この動きはますます強くなっていくのだと思う。

2013年の日本の空き家数は820万戸、空き家率は13.5%と過去最高を記録した。多くの国では空き家率は経済状態によって上下に変動するが、日本の場合、戦後一貫して上昇し続けてきた。この背景には、住宅建設を促進してきた戦後の住宅政策がある。
深刻化する日本の「空き家」問題―その背景と解決策 | nippon.com

そんな中で、たまたま見つけた本。「0円で空き家をもらって」東京脱出!」を読んだところ、とても面白かったので今回は取り上げた。

思い切って東京から尾道に引っ越したら全てが変わった

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話の内容としては、なかなか芽の出ない漫画家の著者(つるけんたろう氏)が東京から思い切って広島県尾道市に引っ越し、築80年の古民家を0円で譲り受け、生活していく様子を漫画で描いている。

ただ単純に尾道に行って引き続き漫画を書くだけかと思ったら、そこで知り合った人たちとの交流の中で、卓球場を建ててしまったり、ゲストハウスを作り上げたりと、想定外のイベントに巻き込まれていく。

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収入の面では、東京にいた頃と比べて劇的に改善したわけではなさそうだけど、何より楽しそう。著者は最初、尾道に引っ越すことは都落ちの感覚が強く、あまりポジティブにとらえていなかったようだが、僕として移住して大正解だったように思う。東京にいた頃よりも他の人との関わりが増え、より充実した人生を送っているように見える。苦労も多そうだけど・・・。

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調べてみると、「空き家再生プロジェクト」で検索結果に1位で出てくるくらい、尾道の活動は盛んらしく、社会問題化している日本の空き家問題の成功事例として取り上げられることも多いようだ。

まとめ

若者の地方移住については、働き方の多様化や人生の価値観の変化に伴い、今後ますます盛んになってくると思うけど、そのなかで空き家の活用というのは密接に関わってくるところだと思う。

読み物としても非常に面白かったので、これから、もしくは将来的に移住を少しでも検討している人がいれば、読んでみるといいのでは。いい話だけでなく、移住で苦労したところもふんだんに書かれているので、メリットデメリット合わせてとても参考になると思う。

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