FACTFULLNESS(ファクトフルネス)[書評]




最近読んでいる本が、サピエンス全史だったり、残酷すぎる成功法則だったり、アメリカでヒットした本の翻訳本が多いです。それらの本を読んでいて思うことととして、それらの本は基本的にファクトを基に語られることが多いため、説得力があるんですよね。

内容に対する背景がしっかりしており、筆者の経験ベースとか、根拠のない妄想がないため、話にリアリティがあります。

別に日本の本をディスるわけではないのですが、日本でもてはやされているビジネス本の中には、個人の経験や感想ベースの本が多く、なんとなく読んでモチベーションは上がるものの、イマイチ後で残るものが少ない印象を受けます。

僕がよく読んでいる永江一石さんのブログでは、ファクトを基に意見を語るべし、みたいな内容をよく見かけますが、世間を見渡すと、個人の偏見ベースの意見が蔓延っているかを痛感します。

ファクトフルネスで正しく世界を見る

今回読んだ本である「FACTFULLNESS(ファクトフルネス)」は、まさしく統計データを基に正しく世界を認識しよう、という趣旨の本です。

例えば、世界で電気が使える人の割合は何%か、や、低所得国における女子の初等教育を修了する割合等がクイズ形式で出てくるのですが、自分が世界に対してマイナスイメージを持っていると、その回答を低く見積もりがちです。

イスラム国によるテロの脅威、ヨーロッパで深刻化する難民問題、世界の異常気象など、ニュースでは毎日ネガティブな内容が飛び交っており、それに思考が浸ってしまうと、世界は結構ヤバい状況にあるのではないかと思い込んでしまいます。

でも統計で客観的に見てみると、世界の本当の状況が見えてきます。現在、発展途上国に住んでいる人たちの暮らしのレベルは格段に上がり、貧困で亡くなる人も劇的に減りました。サピエンス全史にも書いてありましたが、数字だけで見ると、今は貧困で亡くなる人よりも、肥満が原因で亡くなる人の方が多いのだそうです。

それは、俯瞰して状況を見ないと、なかなかわからない事実です。

この本では、統計を基にした世界の真実の姿を知り、また人間が本能で錯覚してしまう誤認識を制御し、正しく物事を判断できるようになるヒントが書かれています。

その情報、本当なの?

情報を正しく判断できるようになる、というのは重要なスキルです。

特に僕は広告業界にいることもあり、マーケティングの観点から数字のトリックみたいな話に触れる機会が多いのですが、同じ数字でもユーザーにポジティブに受け入れられる表現方法の工夫は、ものすごく発達しています。

また、根拠のない話をあたかも真実のように語る人に対して、それって本当だろうか?と思える感覚も重要です。昔ひろゆき氏がテレビに出た際に論破しまくっていた名言「それ、あなたの感想ですよね」「なんかデータとかあるんですか?」っていうのがまさにそれですw

まあ、論破ばかりしていても何も生まれないのであれですが、しかしファクトベースで語れるようになることにより、議論が正しく進むようになる点は重要です。逆に、ファクトがない状態で妄想の空中戦を繰り広げたところで、生産性のある議論はできません。


まとめ

ファクトを基に語れるようになろう、というのは結構な人が頭ではわかっていることだろうとは思います。

でも、いざ実践して見るとなかなか難しかったりするんですよね。このファクトフルネスはそうした統計の罠みたいなものも理解しやすい言葉で説明してくれるので、マジでおすすめです。

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