能力だけではなく、人格が求められる時代

nochisラジオ-自分を知りたいラジオ-雑記

久々に雑記です。

魔王というドラマを見返している。2008年制作の、嵐の大野くんが主人公のドラマだ。

ストーリーは過去に弟を殺された弁護士が、弟を殺し、成人してから刑事をやっている男(生田斗真)を復讐のために周囲から殺し、追い詰めていく、という内容。

僕は普段からドラマはほぼ見ないのだけど、昔見たこのドラマはめちゃめちゃ面白くて、Twitterで見ている人を見つけて、自分も再び借りてしまった。復讐劇としては傑作だと思う。

さて、そんな折、色々と世間を騒がせている東京オリンピックで、開会式の作曲を担当予定だった男性が、過去にいじめ加害者だったことが蒸し返され、その内容の酷さから世間でバッシングされ、辞任にまで追い込まれている。

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過去の罪で将来の仕事がなくなる時代

初めに断っておくと、僕はその作曲者のことを詳しく知らない。けど、いじめの内容は読んだ上での意見として、今回の事態に対し、辞めるのが当然!過去の罪は見過ごされない、とは思わない。

なぜかというと、僕はその作曲者のことを詳しく知らない。いじめはもちろんよくない。そのいじめの内容を成人してからも自慢げに話すのはもちろんダメだ。人としてダメだと思う。

でも、時代も時代だ。少なくとも70年代、80年代、90年代と今の価値観は違う。今はすごくクリーンで、人権を尊重する時代になった。子どもを大切にする時代になったように思う。でもね、2019年度の子どもの虐待件数は過去最高だった。ここに社会の闇と歪みを感じる。

民衆の声も大きくなった。ネットで炎上し、著名人が怒りの声を上げ断罪する。本人のことを知らない一般人が、怒りの投稿を繰り返し、世論の声となる。

最終的には、この声を聞いて、関係者もこのままでは運営に支障をきたすと考えたのだろう、作曲者を切った。開会式まであと4日だ。どうするのだろう。

個人的な意見としては、正直な話、この手の話は掘ろうと思ったらいくらでも出てくると思う。いくら国の代表として、みたいな話であったとしても、じゃあ清廉潔白な人はいったいどれだけいるというのか。毎度、スタッフになるには身辺調査が必要になるのだろうか。

そして、本人のこともよく知らない人たちがめちゃくちゃに叩いて、断罪ごっこをするのは間違っていると思う。この手の話は当事者間の問題であり、ましてや学生時代の話だ。それを引っ張り出して、このオリンピック目前の忙しいときに、もしかしたら一致団結して素晴らしい開会式のために準備していたかもしれないのに、運営に支障をきたすのはやりすぎだと思う。

・・・

これからの時代、人の前に立つ人は、どんな人であれ人格者が求められるのだな、と感じた。スポーツであれ、音楽であれ、学術分野であれ、人格が求められる。

僕は、人に感動を与えることと、その人の人格とには全く関係がないと思っている。むしろ場合によっては、人格破綻者ほど人が到達できない高みへ到達できるとすら思っている。

それが、世間一般でいう、ドクズな性格で周りを不快にさせたりしてもだ。

スティーブジョブズは今では偉人扱いされているが、性格は相当にきつく、彼のせいで職を失った人は何人もいるという。確実に嫌われる側の人間だ。だが、その極端な性格がなければ、世の中にiPhoneが出ることはなかった。

芸術家として有名なピカソは、7人の女性と浮気しまくり、人妻や40歳も年下の女性に求婚したり、中には自殺をした女性もいた。人として見たら単なるどクズだが、彼の絵が100億円以上の価値をつけるのはなぜなのか。

社会契約論を書き、フランス革命の契機となったルソーは露出狂だった。5人の子どももいたが、育児放棄をしている。でも、彼の社会契約論がなければ、フランス革命は起こらず、未だに僕たちも貴族社会で底辺生活を強いられてたかもしれない。

当然、今回のオリンピックの一件で、歴史にそんなインパクトが出るとは思わないのだけど、少々この人格主義も度が過ぎるなあととても思うし、結局のところ、こんなもの正義ですらなく、ただの民衆の娯楽の一部にしか見えないのだ。

社会を混乱させ、自国で開催されるオリンピックが失敗するのを心待ちにする日本人が不思議に見えてならない。そのツケは、将来自分たちが払うことになるのに・・・。

まとめ

ちなみにいうと、別に僕はいじめに賛成しているわけではない。僕はむしろ、学生時代はいじめられていたし、それなりにひどい目にもあってきた。

でも、だからといって、当時虐めていた人が自分の代わりに叩かれまくる姿を見たいとは思わない。あくまでこれは当事者間の問題だからだ。

最初の話に戻るが、ドラマの魔王。復讐の対象とされる刑事(生田斗真)は、彼は彼で親の軋轢に苦しみながら、真っ当に刑事をやろうと必死に努力している。

それでも、主人公の弁護士(大野智)は無情に彼の周りの人間を淡々と殺していく。どちらが果たして悪なのかわからなくなってくる。

結局、どちらも悪ではなく、善でもなく、それこそが人間というのものなんだろう。ぜひ見てみてね。

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