マーケティングに関するおすすめ書籍をあげてみる

読書

こんにちは。僕の周りでは割と読書が好きな人が多く、この本がおすすめだよ!みたいな会話が飛び交うことがあります。

そんなアドバイスから読んでみたり、または最近だとこれまで読んでこなかった、業界の名著、みたいな本を読むことも多いです。

今だと、今更ですがティール組織を読んでいますw

そんな中で、特にここ最近読んでよかったなあと思った本を紹介してみます。

世の中、外れ本も多いのでやっぱ口コミって重要やな、と思っている今日この頃。



最近読んだマーケティング関連書籍

ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム

知ってる人は知っている割と有名な本だと思いますが、ジョブ理論です。

よくマーケター向けの話で、ドリルではなく穴を売れ、という言葉を聞いたことがあると思いますが、ある商品を売りたい場合に、その商品の存在価値とはなんなのかをジョブ、という視点で解説している本です。

つまり、ユーザーは課題を持っており、それを解決するためにその商品を雇ったのだ、という発想です。

この本の中の事例でミルクシェイクの話が出てくるのですが、ミルクシェイクが解決できる課題とはなんなのか、という視点で考えます。

例えば車通勤のユーザーが、片手でそこそこ腹を満たせる商品を探していた場合にミルクシェイクは役に立つため、腹持ちの良いミルクシェイクを用意したとか、夕食前に小腹をすかせた子どもに対し、親の威厳を見せつつ子どもの機嫌を満たせる商品がミルクシェイクだったため、母親に対して良く売れた、とかそういった話が色々出てきます。

マーケティングに携わる人にとっては必要な考え方であると思うし、僕自身もジョブという発想はなかなか新鮮だったので、興味深く読むことができました。

仮説思考 BCG流問題発見・解決の発想法 

上記のジョブ理論にも紐づく話かと思いますが、マーケティングにおいて仮説思考というのはものすごく重要だと痛感しています。

仮説思考を活用できるかどうかで、アウトプットの質やスピードが全く違ってくるためです。恥ずかしながら僕は、これまで広告代理店の仕事において、出た結果に対して仮説を後からつけて顧客に納得してもらう、程度の仮説の活用方法しかしていませんでした。

ただ、本来の仮説思考は、何かプランを立てる段階で仮説を構築し、それを立証するデータを漁っていくことで、アウトプットの方向性を修正をしつつ、スピード感を持って仕事を進めていくことに意味があるとこの本を読んで知ることができました。

本の中の事例で、とある研究者の人が論文を書くとき、本来であれば実験結果を基に論文を書いていくのが正しい順序なのですが、仮説を基に論文を書いてから根拠を集めていく方法をとったことでスピード感を持って質の高いものを仕上げることができた、という話が出てきます。

もちろん、仮説に固執して事実を歪曲するのは問題外ですが、仮説思考ができるからこそ、限られた時間の中で、効率良く目指しているゴールに到達することができるというわけです。

マーケティング以外にも役に立つ汎用性のあるスキルかと思いますので、この機会に読んでもらえるといいかなと思います。

USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマ-ケティング入門

USJの復活を成し遂げたCMOの方が書いたマーケティングの本。

マーケティング戦略でよく本の中でも紹介されているP&Gでマーケティングを学び、それを当時全くマーケティングができていなかったUSJに浸透させ、見事に日本を代表するテーマパークに生まれ変わらせました。

文体はかなり軽快なのですが、読み始めると思っていたよりもマーケティングガッツリの本で、著者の方がマーケティングを日本に浸透させたいという気持ちがよく伝わってきます。

緻密なデータ分析から勝てるセグメントを見極め、限られたリソースを最適に投下していくという、まさにキングダムで出てくる軍師のような役割を、この本の読んで感じることができます。

それほど、マーケティングとは企業存続の要であり、生半可な気持ちでは取り組めないと気が引き締まります。マーケティング入門の文字通り、これからマーケティングを学んでいく人には読んで欲しい一冊です。

THE MODEL

Saasビジネスであるセールスフォースの営業スタイルを整理し、体系化した本です。

著者はMAツールであるマルケトの代表の方ですが、元セールスフォースの日本法人の飛躍に関わった方です。

僕が現在携わっているのが、まさしくこの本の内容に近いビジネスモデルであり、リード獲得から受注に至るまでのプロセスを要素分解し、ボトルネックを見つけ修復していく、という思考法は、非常に実践的かつ合理的で、何回も読み返した本です。

なんとなく、各プロセスを分解して考えた方がいいよね、とは知っていても、実際にやってみると思いもよらない変数が入ってきて、なかなか想定通りに数値が動くことはありません。

ただ、その中で抑えておくべきKPIとリカバリー策を構築しておくことは、どのビジネスにおいても役に立つ思考法かと思います。この本もかなりおすすめなので、まだ読んでいない人がいたらぜひ読んでいただきたいです。

ストーリーとしての競争戦略 優れた戦略の条件

最後に紹介するのはこちらの本ですが、マーケティングやっている人であれば教科書的なメジャーな本かと思います。

最初とっつきづらい印象があり、読めていなかったのですが、この度奮起して読んでみました。

すると、想像以上に文体が軽く、かつ話の内容が面白くて500ページあるのですが、最後まで楽しんで読むことができました。それくらい、読みやすい本です。

内容としてはタイトルの通り、ストーリーこそが競争戦略の源泉であるという内容になっています。一見無謀だったり、遠回りに見える戦術でも、長い目でみればそれがじわじわ効いてきて、やがて競合が追いかけてこれないくらいの競争優位性になる、という話が多いです。

それは、最初の段階で中長期的なストーリーを構築している、もしくは環境的にそうせざるを得なかったという話なのですが、そうした打ち手が効いてくる展開が非常に痛快で納得性があります。

よくデジタルマーケティングをやっていると、他社の成功事例を集めたりすることがあるのですが、局所的な成功事例を真似たところで上手くいくはずがなく、各企業のストーリーライン上でその施策を行ったからこそ、上手くいったのだ、というのが、この本では語られています。

この本は競争戦略に関する本なのですが、読みす勧めていくとビジネスが好きになると思います。内容が詰まっており読後感も非常に良いので、紹介した本の中で一冊だけ選ぶとしたら、僕はこの本を選びたいと思います。



まとめ

思いの他長くなってしまいましたが、最近読んだマーケ関連で面白かった本でした。

やはり売れている本とか、古典でコレは読んどけ!となっている本は格が違うな、と思いました。

結構本屋で平積みされている本とか買って後悔することが多いのですが、口コミとかを見て良書を探していきたいと思います。

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