コロナ騒動に惑わされない、おすすめの本3選

読書

これまでブログを書いてきて、一向にPVに貢献してくれないのが書籍紹介系の記事です。

それでも役に立つ、という点では多少なりとも貢献できそうなので、今回も書いていきたいと思います。

特に今回のコロナ禍というのは、世に出回る情報を正しく判断していく、という点で勉強になる実例である、という一面もあるように思います。

Twitterとかを見ていると、人々がパニックになって普段だったら取らないような行動を取る様も見受けられますが、正しく状況を判断できる術を知っていると、そうした情報に右往左往することなく、冷静に物事を見極められるようになる、かもしれません。

ということで、こうしたイレギュラーな事態に対処できるノウハウを与えてくれる本をいくつか紹介したいと思います。



FACTFULNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

去年読んだ本ですが、数値から世界を正しく認識する、という点で非常に有益な本です。

特に普段からデータを基に考える、という習慣がない人にとっては、本書を読むことで大きく価値観が変わると思いますし、いかにこれまで自分がバイアスにとらわれて生きていたのかがよくわかります。

世界の貧困や犯罪率など、データが用意されているにも関わらず、マスメディアが流すセンセーショナルな情報に惑わされて正しく判断できなくなっている状態を、正してくれる本です。

本の内容としても読みやすい部類なので、読書の習慣がない人は本書から読み始めるといいかと思います。

世界は感情で動く 行動経済学からみる脳のトラップ

ファクトフルネスはデータを基に正しく判断しよう、という内容の本ですが、この本については、人間の脳がいかに思い込みで動いているかを教えてくれる本です。

タイトルにある通り、人は合理的に判断するのではなく、感情という直感に近いもので物事を判断しがちです。そして直感というのは、与えられるデータの内容や順番、切り出し方で大きく左右されてしまい、同じ趣旨の質問でも正反対の答えになってしまう可能性があります。

この本では、そうした人間の思考のトラップを次々と紹介し、過去の実験をファクトとすることで、いかに人々が直感で物事を判断しているかを教えてくれます。

これも読みやすい本なので、おすすめの一冊です。

ブラック・スワン 不確実性とリスクの本質

こちらは、不確実性、リスクをテーマとした本です。

ブラック・スワンとは、直訳すると黒い白鳥ですが、これはありえない、予測できない出来事を示しています。

今回のコロナ騒動はまさにそうだと思うのですが、実はこうした予測できないリスクというのは、姿形を変えて往々にして起こり得ることであり、そうしたリスクをどう考えるべきか、ということが本書には書かれています。

技術が発展し、合理的な世の中になればなるほど、社会はこういうもの、という形が出来上がってしまうように思いますが、それは人間が都合の良いように理解しやすい形、理解したい形に当てはめているだけであって、全く予測のつかないリスクというのは実はそこかしこにあるのだと感じました。

本書は割と専門的な話が多く、上下巻とわかれているのでボリュームもあります。

内容的には、世界は感情で動くのものと共有した考えや実験例がいくつか出てくるので、まずは世界は感情で動くを読んでから、ブラック・スワンを読むと多少は理解しやすいのではないかと思います。



まとめ

コロナ脳、というワードをチラホラ見かけますが、これはテレビなどの過激な報道に惑わされて、過剰に不安を煽られヒステリックになっている人のことを指している、という認識です。

ただ、今回の場合は冷静に判断をしていかないと経済にも大きく影響を与える話であり、そのためには一人一人が落ち着いて行動を取っていくことが重要だと考えています。

そのために、本を読んで自分に染み付いたバイアスを取り除いていくことも、一つの打ち手としてありなのではないかと思い、紹介してみました。

僕がいつも見ている大愚元勝和尚の動画でも言っていますが、こういう非常事態のときだからこそ、正しく恐れることが大事なのだと、つくづく感じます。

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