M1チップが搭載されたiPadAir5が発売され、Youtubeではレビュー動画が上がっていますね。僕は以前記事にも書きましたが、今年の最初、年始のApple正月セールでiPadAir4からiPadProに乗り換えました。
そのときの記事はこちら。
で、iPadAirが発売されると毎回話題になるのが、iPadProとどちらを買うべきなのか、ということ。
結論から言うと、今回に関してはiPadProを持つ人は当然スルーでいいし、新規でミドルスペック以上のiPad購入を検討している人はiPadPro、もしくは一つ型落ちのiPadAir4でいいのではないかと考えています。
これから書いていくことは、あくまで僕個人の一意見ですが、購入に迷っている人の少しでも参考になれば幸いです。
iPadAir5とiPadAir4の違いは?
今回のiPadAir5のアップデートで、性能面は限りなくiPadProに近づいたと思います。
現在のiPadのラインナップとしては、エントリーモデルのiPad、ミドルスペックのiPadAir・iPadmini、ハイスペックのiPadProとなり、iPadminiとiPadAirの性能面で差が開いた形になります。
これはApple公式サイトで確認できるiPadの比較です。
iPadAir5はCPUにiPadProと同じM1チップを搭載した、というのが今回の大きな目玉だと思います。
それ以外にiPadAir4とiPadAir5の違いというと、フロントカメラの画素数が向上し、超広角カメラを搭載、5G回線に対応というくらいじゃないでしょうか。
改めてスペック比較を読んでいますが、マジでM1チップ搭載くらいしか目立った違いがありません。カメラなんてそもそもiPadで使いませんし、5G対応も、Wifiモデルなら関係がありません。
正直、本当にマイナーアップデート、といった感じで、さすがにこれは・・・と残念な印象を拭えません。
では、iPadAir5とiPadProの違いは?
iPadProとの違いも確認していきます。今回CPUにM1チップを搭載したことで、正直処理速度などの性能面はiPadAir5とiPadProで違いはほぼなくなったと思います。
一応補足しておくと、iPadPro1TB以上のモデルはメモリが16GBまで向上しますので、性能面での違いは生じる可能性がありますが、iPadAir5はそもそも256GBまでしかないので、一旦考えないでおきます。
なので、処理速度の性能面では同等とした場合、他にどんな違いがあるのか。
箇条書きにすると、主要どころでは以下かな、と思います。
- ProMotionテクノロジー:リフレッシュレート120fps
- FaceID認証
- 4スピーカー内臓
- ストレージ容量が2TBまで
超広角カメラとか、Thunderbolt対応のUSBコネクタとかありますが、実際の使用感で大きく効いてくるところとしては上記だと思っています。
特にリフレッシュレート120fpsとFaceIDは体験として大きく変わってくるところです。正直、今も既にiPadAir4を使っている人とかであれば、60fpsのままなので気にする必要はありませんが、一度120fpsを味わうと、そのヌルヌルとした動きが基準となってしまいます。
またFaceIDも使用感としては大きく、そもそもiPadを外出先で使うことがほぼないため、屋内で使う場合はFaceIDの方が楽です。
FaceIDはロック解除のときはもちろん使うのですが、それ以外にもサイトログイン時などのパスワード認証の際に使うので、意外と使用頻度は多いです。iPadAir4,5はTouchIDなのでその度にいちいち電源ボタンに手を伸ばすのがかったるいわけです。
なので、そうした使用感の点で、iPadProとiPadAirはそれなりに異なります。これを些細な違いととるのか、大きな違いととるのかは個人差でしょうが、僕としてはiPadProにしてよかったと感じる点です。
意外と悩ましい、ストレージ問題
ストレージの種類には、Appleのマーケティング戦略が表れていると思います。露骨に。
まず、iPadProのストレージと価格を見ていきましょう。ひとまずWifiモデルを参考に見ていきます。
Wi-Fiモデル
128GB 94,800円(税込)
256GB 106,800円(税込)
512GB 130,800円(税込)
1TB 178,800円(税込)
2TB 226,800円(税込)
一番下のモデルで128GB。94,800円です。
2TBだと20万超えるんですね。ハイスペックのゲーミングPCも買えてしまいそうです。ちなみに僕が使っているのは256GB。お値段106,800円。
では、次にiPadAir5のお値段です。
Wi-Fiモデル
64GB 74,800円(税込)
256GB 92,800円(税込)
2種類しかないのよね。64GBはかなりライトな使い方しかしないユーザー向けだと思います。256GBで比べた場合、iPadAir5とiPadProの価格差は14,000円です。
1月に買い替えたばかりではありますが、僕のiPadProは現状使用量としては98.4GB。写真や動画をiPadで見たい!といってAirdropなどで共有していると、あっという間に容量を圧迫します。
やはりiPhoneだけで見るよりも、iPadで見るとかなり迫力は出ますし、iPhoneで撮る写真のクオリティの高さに驚かされます。
また、僕の場合は原神をプレイしているのですが、最近のスマホゲームは容量を使います。なので、64GBだとかなり心許なく、できれば128GBは欲しいところです。当然、ゲームの方もアップデートを繰り返すことで容量は膨らんでいくことは確実です。
もちろん、写真や動画、ゲームも入れず、ネットサーフィンやコンテンツ視聴だけする人であれば、64GBでも足りるかもしれませんね。ただ、もしそれだけの用途であれば、Xiaomi Pad 5とかの方がコスパがいいように思います。iPadだと過剰スペックのようにも思うのが難しいところです。
で、128GBでいいです!となった場合だと、iPadProは128GBモデルがあるものの、iPadAir5は64GBの次が256GBなんですよ。じゃ、iPadAir5で・・・と決めようにも、256GBのiPadAir5の価格と128GBのiPadProの価格の差はわずか2,000円。
過剰なストレージを捨て、2,000円を追加で払うことでよりリッチな体験ができるiPadProが買える・・・!というところにAppleの嫌らしさを感じますねw
iPadProかiPadAir4でいいんじゃないのか
僕の結論としては、iPadAir5を買うよりも、11インチ帯のiPadが欲しいのであればiPadProか一つ型落ちのiPadAir4でいいのではないかと思っています。
僕自身、iPadAir4も使っていましたが、正直だいたいの作業はiPadAir4で十分すぎるほど対応できます。これがiPadAir5の登場により、安く買えることになるであろうiPadAir4を買うのが、大体の人にとっては良い選択になるのでは、と考えています。
じゃあそもそもiPadProを買う必要なんかほぼないんじゃない?と考える人がいるかもしれませんが、それは明確に違うと言えます。今の時点でiPadProを選ぶべき人、それは重いゲームをやる人です。
iPadはゲーム端末としての需要が上がる
M1チップが活躍する場面というのは、動画編集とか、ゲームをやる場合などが9割くらいなんじゃないかと考えていますが、そもそもガチで動画編集をやる人は、iPadマスターの平岡さんなどを除いて、パソコンでやると思います。
しかし、ゲームの場合となると、またちょっとニーズが異なると思います。僕の場合は、現在リリースされているスマホゲームの中で最高峰に重い原神プレイ用にiPadProを使っています。普段はPCプレイなのですが、平日はPCを開けないこともあり、iPadProでプレイしているわけです。
iPadProを買うまでは、それまでiPadAir4を使用していて、動画編集、ブログ執筆、コンテンツ閲覧、プログラミング学習など用途はありましたが、不満を抱くことはありませんでした。
しかし、唯一原神だけは、画質面で支障が出たんですよね。この辺りの話は別の記事に書いていますが、本当に驚きました。正直なところ、プレイに影響が出るレベルです。
2022年1月にiPadProを購入したのは、原神プレイのためだけと言っても過言ではありません。iPadProに乗り換えたところ、PC版と遜色ないくらいのレベルでプレイできるようになりました。
先日、僕がプレイしているアークナイツの開発元、Yostarから新作のゲーム「アークナイツ:エンドフィールド」が発表されましたが、これも相当ハイクオリティな3Dアクションゲームになりそうな雰囲気です。
「アークナイツ:エンドフィールド」もPC、モバイル端末とのクロスプレイが可能なタイトルになる予定ですが、今後は原神以外にも、こうしたよりハイクオリティなゲームがプレイできるようになっていくと思います。
そうした場合、当然モバイル端末の中ではiPadが候補に上がってくるわけですが、現状だとM1チップを搭載したiPadProかiPadAir5しか選択肢がない状況です。
しかも、iPadAir5はリフレッシュレートが60fpsまでしか出ないので、現時点では十分と言えば十分ではあるのですが、120fpsまで出るiPadProを購入できるのであれば、そう選択した方が、無難であると思います。
なのでまとめると、ライトに使う人であればiPadAir4を、重いゲームや作業をガンガンやっていくのであれば、iPadProを購入するのが現時点でのベストチョイスである、というのが僕の意見です。
費用面の差は買い方で緩和できる
最後に買い方の話ですが、僕のおすすめの買い方は、あくまで楽天ユーザー、という制約はあるのですが、楽天でAppleギフトカードを購入してポイントを貯めつつ、楽天リーベイツ経由でApple公式サイトで購入してさらに楽天ポイントを獲得していく、という方法です。
その辺りの話は以下の記事でも書いていて、実際は買取価格が下振れ、最終的に15,000円ほどかかってしまったのですが、実質それくらいの金額で、iPadAir4からiPadProへの乗り換えに成功しています。
楽天リーベイツというサイトを通ってから、Appleの公式サイトで購入すると、ほんのわずかですが、ポイントがバックされます。しかも時折キャンペーンをやっていて、例えば3月末までは3%分のポイントがバックされるようになっています。
もともとの値段が高いので、例えば10万のiPadProを買えば3,000円分はポイントバックされる、というわけです。
ここで注意点があり、楽天リーベイツのポイントバック対象外の商品が指定されています。iPad、iPad Air、iPad miniは対象外なのですが、なぜかiPadProは対象外ではないんですよね。ミスなのかなんなのか。僕もiPadPro購入時にはちゃんとポイント付与されています。
つまり、今回もiPadAir5を買うのはリーベイツ対象外だが、iPadPro購入はリーベイツのポイント付与対象となる価格的なメリットが発生します。
また、僕の場合は楽天サービスを色々使っているので、10%くらいはAppleギフトカードを購入する際にバックされるようになっています。Appleギフトカードはコンビニとかでもよくキャンペーンをやっているのでそちらを使っても問題ないのですが、仮に10万円分カードを購入すれば、1万円分くらいはポイントが還元されるわけです。
なので、iPadPro256GB 106,800円(税込)と、iPadAir5 256GB 92,800円(税込)の差額14,000円分のうち、13,000円分はポイント還元が見込めます。(注意:ただし楽天でAppleギフトカードを買うときは購入制限があります。詳しくは上の記事を読んでください)
なのでiPadProとiPadAir5の価格差は、努力で一定縮めることはできそうです。
まとめ
以上、書き始めたら思いの他熱が入ってしまったのですが、結論としてはiPadAir5はおすすめしておりません。
不思議なもので、iPadAir4が出たときは、実質iPadProじゃん、みたいな感じでiPadAir5が持ち上げられていたのですが、今回についてはiPadProでよくね?となったのが面白いですね。
これも結局、原神などのPCプレイも前提としたハイクオリティゲームが出てきて、iPadに求められるハードルが上がったことが関係していると勝手に自分では思っているのですが、少しでも参考になれば幸いです。
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