ヒカルの著書「心配すんな。全部上手くいく。」を読んだ話

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詳細はPodcastをご確認いただければと思いますが、Youtuberであるヒカルさんの著書である「心配すんな。全部上手くいく。」を読みました。

僕自身、ヒカルさんのファンでもなければ、どちらかというと彼に対してネガティブな印象を持っていました。本でも出てきますが、昔の炎上の影響で胡散臭いイメージがあったからです。

ただ、栄枯盛衰の激しい領域の中で、一度大炎上し、そのあとダークヒーローのごとく再び復活してきたことは知っていたので、きっと並々ならぬ苦労をしてきたのと、そこから学べることが何かしらあるだろう、ということで図書館で借りて読みました。(タイトルもキングダムの桓騎将軍のセリフからということで、思わず目に留まってしまいました。悔しいw)

結論からいうと、この本は僕の期待を大きく上回り、力強く自分を後押ししてくれる、所謂自己啓発本の中でも、かなりメッセージ性の強い一冊だったと思います。正直なところ、自己啓発本を読むなら本書を一冊読んでおけば良いのではないでしょうか。

さすがはこの競争の激しいYoutuber業界の中で、大きなハンデを追いつつも10年以上トップの一人として走っているだけあり、非常に戦略的に彼が動いていることがよくわかります。

要は、彼のブランディングとしてポジショニングと差別化を徹底しており、ニーズはありながらもあまり他の人がやっていないところをリサーチ。それが一般的には汚れ役であり、好感度を下げることになったとしても、ニーズがあるならやり切る、という覚悟を感じましたし、想像以上にクレバーな方だと思いました。

だからこそ、側から見れば反感を買いそうな、札束で殴りつけたようなコンテンツも、人の心の奥底では知りたいと思っている本心をうまくくすぐるような仕掛けとして機能しています。こうした話も、周りの評論家然とした人からは嘲笑されるかもしれませんが、ヒカルさんは泥臭くそれをやってきたからこそ、今があるのだと思います。

言うは易し、行うは難し。その空いた席を、見事手に入れたわけです。

彼のチャンネルを見て驚くのは、2日に一度くらいのペースで、2時間以上の動画がポンポン上がっていることであり、それが100万再生以上されていることです。ちょっとした映画よりも長いコンテンツが頻繁に上がり、100万回再生されているわけですよ。ちょっと信じられない。

この濃密で独特であり、非日常的なコンテンツを浴び続けることにより、濃いファンが出来上がるのでしょう。ちょっと僕には想像がつかないのですが、これだけヒカルの栄養素を徹底的に注入されたファンは、きっと彼が家族のような錯覚に陥るのではないでしょうか。コメントを見ても、熱烈なファンの好意的なコメントが目につきます。熱量が高い。

女性の方からと思われるコメントも多く、この著書では女性ファンを戦略的に獲得して行きたいとありましたが、著書が刊行された2022年から戦略はきっと成功したのでしょう。

なんというか、Youtubeというプラットフォームを使った、濃厚なドキュメンタリーを見せられている感じがします。

Podcastでも語っていますが、ヒカルさんの動画を見た後、トップオブトップであるヒカキンさんの動画も見ました。

こちらもまさに求道者のような感じで、自分の限界ギリギリ(もしくは超えちゃってる)まで自分を追い込み、エンタメを作り続けている姿がありました。

僕はこれを観た時、手塚治虫を思い出しました。漫画の神様と呼ばれる手塚治虫は、クオリティを極限まで、採算度外視で求め続けたといいます。ちょうど、コテンラジオの「やなせたかし」回で手塚治虫が出てくるシーンがあったので、ヒカキンさんやヒカルさんのような業界トップを個人の魅力を持って走り続ける方々に同じものを感じました。

僕は広告関連の仕事をしていますが、正直エンタメ系は自分には合わないと食わず嫌いをしており、こういった著名人が書く本も極力手に取らないようにしていました。

ただ、やはりプロが一般の感覚を超越して、エンターテイメントを提供し続ける姿を目の当たりにし、色々学べるところは学んで行こうと考え直すいいきっかけになりました。

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